オフィス移転のもたらす効果

企業のオフィス移転は決して珍しいことではありません。業容の拡大につれ従業員数が増え、現在のオフィス自体が手狭になったこと、主力得意先が新たに開拓されその近隣にオフィスを構える方が将来的にみて得策であること、若手職員が増え自家用車で通勤する需要が高まり交通至便な郊外にオフィス移転する方がよいこと、などさまざまな理由からオフィス移転は行われます。とりわけ、トヨタ、ニッサン、ホンダ、マツダなどの大企業及びその関連企業では、自社の子会社を新たに獲得した場合など、オフィスや工場などの生産拠点を付近地に確保させ、納品の上で効率化を図ろうとする企業戦略を採用するところもあります。オフィスの移転には相当の費用がかかりますが、新たに事務スペースや工場内のレイアウト等を見直すといった面からは、心機一転、ゼロからの設計が可能であり、予想以上の効果と生産性向上をもたらすケースも見受けられます。

また、オフィスを移転することで、新たな顧客獲得につながるケースや、大学の近隣に移転したことで、大学側から学生の体験学習や試験研究の場として協力を依頼され、教授や助教との円滑なコミュニケーションにより優秀な若手社員の獲得に成功したという事例も耳にします。オフィス移転には、成功例もあれば失敗例もあります。しかし、企業規模が大きくなれば、それに見合ったオフィスというものが必須であり、業績が好調である証とも考えられます。将来構想をしっかりと固め、経営方針に沿った移転であるならば、企業全体に新たな風を呼び起こし、活力とエネルギッシュな社員を生み出す源泉になるものと思われます。

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